たくあんの歴史

東京都品川区 東海寺

たくあんが誕生したのは、今から遥か昔、400年以上も前のこと。
漬物そのものは、そこからさらに遡った原始時代には既に存在していたと言われています。
今では身近な漬物も、昔は高級品だったとか・・・。
たくあん・漬物の奥深い歴史を、一緒に紐解いていきましょう。

漬物のはじまり

塩

日本の漬物は、原始時代には既に存在していたと言われています。

冷蔵する方法がなかったその時代、保存のために肉や魚、野菜を塩漬けや燻製、天日干しにしていました。

その塩漬けが、現代に至るまでの漬物の原点となっているのです。

奈良県奈良市 興福寺

漬物が多様化し始めたのは奈良・平安時代。
日本へ仏教が伝来し、多くの寺院が造られ、各地の僧侶達がその土地で採れた様々な野菜や果物を塩漬けにし食していたそうです。

塩漬けに加え、「かす漬け」や「味噌漬け」、「醤(ひしお)漬け」など、様々な漬け方もこの時代に生まれたと言われています。

当時、塩などの調味料はとても貴重で、漬物も高級品だったため、身近な食べ物ではなかったようです。

たくあんの誕生

たくあんとおにぎり

江戸時代に入り、人々の生活が徐々に豊かになったことで、漬物は広く親しまれるようになりました。

たくあんが誕生したと言われるのも、この江戸時代。

色々な説がありますが、臨済宗の僧侶であった「沢庵和尚(たくあんおしょう)」の名前をとって名付けられたという説が代表的です。

東京都品川区 東海寺

沢庵和尚は、江戸幕府の三代将軍である徳川家光の命により、現在の東京都品川区に東海寺を開山します。

ある日、徳川家光が東海寺の沢庵和尚のもとを訪れた際に、沢庵和尚が漬けた大根漬けを気に入り、特に呼び名が決まっていなかったその大根漬けを、「沢庵(たくあん)漬け」と命名したと言われています。

そこから、400年経った現在まで、「たくあん」が親しまれ続けてきたのです。